GREETING

ごあいさつ

理事長挨拶

GREETING

理事長

宿利正史

半世紀以上も前の1964年に日本で誕生した「新幹線」は、当時、自動車と航空の急速な発展の前で、主要都市間を結ぶ幹線交通システムとしては陳腐化しつつあった世界の鉄道に、「高速鉄道」という新たな活路を切り拓き、その後、高速鉄道の整備が世界的な潮流となり、まさに「ゲームチェンジャー」となりました。

以来今日まで、新幹線は、Crash Avoidanceの原則とトータルシステムアプローチをいわば車の両輪として、世界最高水準の安全性・信頼性を誇る、高速・大量・高頻度輸送を実現し続けています。

日本の新幹線や、2007年に開業した台湾高速鉄道の発展の軌跡とその成果が示すように、新幹線は単なる高速の輸送システムにとどまらず、経済や社会、人々のライフスタイルに「変革」つまり「トランスフォーメーション」をもたらし、国や地域を大きく創り変える力を備えた社会システムです。

一般社団法人国際高速鉄道協会(IHRA -International High-Speed Rail Association)は、欧州やアジアで高速鉄道の整備が進み、さらに世界の多くの国で新たなプロジェクトが計画される中、東海道新幹線開業50周年という機をとらえ、2014年4月に設立されました。

IHRAは、政府機関でも、プロジェクトの受注を目指す企業でもない、公益的な理念に基づいて国際的に活動する組織として、Crash Avoidanceの原則とトータルシステムアプローチを両輪として、各国・各地域の実情に適応しつつ、安全な高速鉄道を目指す国々と情報や知見、経験を共有するなど、国際的な協力を推進することを通じて、世界の高速鉄道の更なる発展に貢献することを目指してまいります。

理事長代理挨拶

GREETING

理事長代理

ジョセフ・シュメルザイス

IHRAの理事長代理職を拝命することを大変光栄に思います。私は鉄道の専門家ではありませんが、人生の大半において、高速鉄道がもたらす変革の効果を目の当たりにしてきました。そう、高速鉄道は目覚ましい変化をもたらします。

世界の人口が80億人を突破し、経済活動が活性化するなかで、世界各地で社会の交通インフラを強化する必要性がより高まっています。高速鉄道は、特に新幹線のような「衝突回避」の原則に基づくトータルシステムアプローチを採用した場合、安全・信頼性・高速かつ頻繁な輸送を実現できる唯一無二な存在となります。IHRAは、このようなアプローチの世界的な実施を促進することに尽力しています。

IHRAは、高速鉄道の最新動向を把握しようとする人々が、情報・経験・最善の方法を共有できるリソースと場を提供します。オンラインや直接の交流を通じて、地域の利害関係者のニーズを考慮し、自国の社会に適用できる知識や見識を直接得ることができます。

私たちは、皆様の努力を支援し、IHRAへの積極的な参加を歓迎します。

皆様とお会いできることを楽しみにしております。

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