COLUMN

コラム

2020

2020/08/27

高速鉄道の意義

高速鉄道網が確立されている世界の各地域は、高速鉄道が都市や地域を結ぶことで、経済的・社会的発展をもたらす革新的効果を有すことを本質的に理解している。500㎞以上離れている東京~大阪間を、新幹線を使って毎日50万人近い乗客が行き来する日本の経験は、ゴールド・スタンダードである。半世紀以上にわたり運行されてきた…

ダニー・ブロード
IHRA技術検討委員
(ARA会長)

2020/05/28

鉄道輸送とコロナウィルスパンデミック

多くの国が順調に経済成長を遂げていた最中、コロナウィルス(COVID-19)は、2019年の後半に突如世界に衝撃を与え、1900年代に猛威を振るった感染症と同じように、感染は世界中に拡大した。
このような状況下の中、命と経済とのバランスの中で、どのように対処するかが問題となる。
もちろん、確かな解決策があるわけではない…

アーコム・テルムピッタヤパイシツ
IHRA上席顧問委員
(前タイ王国運輸大臣)

2018

2018/10/15

鉄道新興国における高速鉄道-タイ-

タイにおける初の民間鉄道会社は、1889年に設立された。しかし、初の国営鉄道が運転を開始したのは1895年で、いくつかの変遷を経たのちにサイアム王立鉄道局(RSR)として知られることとなった。1951年、第二次世界大戦による鉄道システムへの重大な損傷と、鉄道システム修復に際して融資を受けた世界銀行からの要請により…

ナコーン・チャンタソーン
IHRA技術検討委員会メンバー

2018/09/03

インドネシア:高速鉄道による旅客輸送の改善に向けて

高速鉄道は、多くの先進的な都市や国家で、効果的な長距離輸送モードとしての人気を高めつつある。高速鉄道(HSR)は、特化した車両と専用軌道を統合したシステムを採用し、従来の鉄道よりも遥かに高速で運用できる交通機関である。世界的に通用する単一の基準は存在しないが、時速250 km(時速160マイル)以上の新規路線と…

スタント・スホド
ジャカルタ特別州貿易・産業・交通担当知事補
インドネシア大学交通学教授

2018/08/01

インド高速鉄道プロジェクト(ムンバイ~アーメダバード)

インド鉄道(IR)は、2022年8月15日に、ムンバイ~アーメダバードの508 kmの路線で初めての高速鉄道を運行開始する予定である。この日はインド独立の75周年にあたる。インドでの鉄道技術は、蒸気機関からディーゼル機関と電気機関への転換や、真空ブレーキから空気ブレーキへの転換に大きく勝る史上空前の進化を遂げる…

アルネンドラ・クマール
元IHRA技術検討委員
(元インド鉄道省次官)

2018/07/13

高速鉄道と地政学

高速鉄道の時代が幕を開け、数多くの国々でプロジェクトが実施・計画されている。2010年以降、その数は2倍になり、2020年中旬までにさらに倍増することも十分あり得る。
しかしここで、私たちは発展を続けるグローバルパターンに対して、いったん現実的な目を向けなければならない…

デービッド・ハウエル
IHRA上席顧問委員
(元イギリス運輸大臣)

2018/06/22

英国の高速鉄道

英仏海峡トンネル経由でロンドンと欧州本土を結ぶ高速鉄道接続が2007年に専用路線で開通し、日本で新幹線が開業してから54年になるが、今になってようやく国内の高速鉄道網が実現すると聞くと意外に思うかもしれない。鉄道が誕生し、長きにわたって鉄道開発の最前線にいた国で、どうしてこれほど時間がかかったのだろうか…

ロドリック・スミス教授
先進鉄道研究センター
インペリアル・カレッジ・ロンドン

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