IHRAの会員企業は、世界最高水準の安全性・信頼性を誇る新幹線システムを日々支えています。今回は2023年に入会した準会員である、八幡電気産業株式会社からのメッセージをご紹介します!
当社は1951年に産業用表示器や車両機器用電源装置、変圧器等を製作するメーカーとして創立。翌年、現在の車内放送装置の基本となる分散方式を開発、民鉄各社にご採用いただきました。その後、国鉄による電車用放送装置としての規格承認を経て、全国に当社製品が展開され、鉄道の安心・安全・快適に貢献して参りました。
これまでに新幹線に提供している技術は、①確実な情報伝達(乗客へのアナウンス・乗務員間連絡)により安全運行をサポートする「車内放送連絡システム」、②多言語(英語・中国語・韓国語といった多言語での自動放送案内対応)で旅客サービスをサポートする「自動放送システム」、③スマートフォン等を使用することで車内のどこの場所でも放送や乗務員間連絡、非常通報応答が可能で、車内巡回中に異常が起きても乗務員室に戻ることなく、車内の状況を確認しながら即座に対応することができる「車内情報通信システム」がございます。
当社の海外市場向け製品としては、イギリスにおける高速鉄道車両にEU規格等に適合した放送・連絡・自動放送・非常通報システムとその現地サポートをご採用頂いた実績がございます。現在も各国で検討中の高速鉄道プロジェクトに納品させて頂けるよう営業活動に注力しており、引き続き海外の高速鉄道車両への当社製品の導入を目指して参ります。また海外市場に合わせた製品ラインナップを充実させていっておりますので、今後もグローバルに展開していく当社にご注目ください。
https://www.yawatadenki.co.jp/products.html
日本及び台湾の高速鉄道は、平面交差のない高速旅客鉄道専用の軌道と、ATC (Automatic Train Control:自動列車制御)システムにより構成される「Crash Avoidance(衝突回避)」の原則に基づく高速鉄道です。さらに、システム全体を統一的に捉え、ハードとソフトを最適に統合する「トータルシステムアプローチ」が加わることにより、世界最高水準の安全性・信頼性を誇る、高速・大量・高頻度輸送を実現しています。新幹線の特徴は、高速鉄道による社会変革及び発展にとって必要不可欠な要素であり、新幹線を支える技術には高い安全性と信頼性が求められます。
新幹線は今回ご紹介したような数多くの企業に支えられて日々安全に運行をすることができています。今後も随時、新幹線を支えるIHRA会員企業について紹介をしていきます。
<車内情報通信システム>
スマートフォンから車内放送・乗務員連絡・非常通報応答・カメラ映像確認等乗務員の業務をサポート



<車内放送連絡システム>
確実な情報伝達(乗客へのアナウンス機能・乗務員間連絡)により安全運行をサポート)

