IHRAの会員企業は、世界最高水準の安全性・信頼性を誇る新幹線システムを日々支えています。今回は2023年に入会した準会員である、鉄道機器株式会社からのメッセージをご紹介します!

列車の進行方向を変える役割を担い、鉄道の運行に不可欠な装置である分岐器。鉄道機器は、その専業メーカーとして、創業110年の歴史を有する会社です。

国産初のレールが、官営八幡製鉄所で製造された13年後の1914年に、当時の鉄道院の指定工場として、東京で分岐器の製造を開始致しました。その後、鉄道省、日本国有鉄道などの指導を受けながら技術を磨き、現在ではJR各社をはじめ、全国の公営交通や私鉄各社に分岐器類を供給しています。

1964年の東海道新幹線開業時には、弾性ポイントやノーズ可動クロッシングといった、現在まで継承されている高速鉄道向け技術を盛り込んだ、新幹線用分岐器の製造に携わらせて頂き、今日まで、各地での整備新幹線プロジェクトに製品の供給をさせて頂いております。

高速化や輸送力増強といった、鉄道各社様のご要望にお応えしつつ、伸縮継目や接着絶縁レールといった関連商品の製造も含め、進化を続けております。

海外向けでは、ミャンマー向け輸出案件を皮切りに、現在はインド高速鉄道プロジェクト向けの分岐器製造を行っております。今後とも大量輸送の時代を迎えるアジアでのプロジェクトも多数見込まれ、関係者のご指導を頂き、引き続き鉄道建設プロジェクトに参画を目指して参ります。

品質管理の徹底と技術力の向上が最重要であり、そのため、技術力の継承につながる人材育成についても、真摯に取り組んでおり、2017年には、東京都中小企業人材育成大賞・優秀賞を受賞致しました。

今後とも、鉄道技術の進化の一翼を担うべく、技術に磨きをかけて参ります。

  • http.//www.tetsudokiki.co.jp

日本及び台湾の高速鉄道は、平面交差のない高速旅客鉄道専用の軌道と、ATC (Automatic Train Control:自動列車制御)システムにより構成される「Crash Avoidance(衝突回避)」の原則に基づく高速鉄道です。さらに、システム全体を統一的に捉え、ハードとソフトを最適に統合する「トータルシステムアプローチ」が加わることにより、世界最高水準の安全性・信頼性を誇る、高速・大量・高頻度輸送を実現しています。新幹線の特徴は、高速鉄道による社会変革及び発展にとって必要不可欠な要素であり、新幹線を支える技術には高い安全性と信頼性が求められます。

新幹線は今回ご紹介したような数多くの企業に支えられて日々安全に運行をすることができています。今後も随時、新幹線を支えるIHRA会員企業について紹介をしていきます

富山工場

シーサースクロッシング