IHRAの会員企業は、世界最高水準の安全性・信頼性を誇る新幹線システムを日々支えています。今回は2023年に入会した準会員である、株式会社ニシヤマからのメッセージをご紹介します!
当社は1916年(大正5年)に創業し、今年で創業108年を迎えます。鉄道分野への進出は、JR各社(旧国鉄)との取引が始まった大正8年まで遡り、戦後1949年(昭和24年)に公社に衣替えした国鉄では、車両の振動を防ぐ目的で台車に防振ゴムが採用されました。この際に、お客様とメーカーと共同で防振ゴムの開発を行う機会を頂き、出来合いの商品の納入が主だった当社が、現在の「技術開発型」専門商社として歩み始めるきっかけとなりました。「技術開発型」専門商社としてのノウハウの蓄積が、昭和39年に開業した東海道新幹線への空気バネ、外幌ゴム、防振ゴム、膨張性シールゴム等の採用に繋がり、これを皮切りに山陽、東北、秋田、長野、九州、北海道、北陸の各新幹線にも採用されました。現在はゴム製品のみならず、樹脂、金属製品等の様々な車両部品や、計測装置、システム構築を含めた地上設備製品が軌道分野及び運輸サービス分野に採用されております。
活動方針を、「“Best Matching”お客様の“最適”をお届けします」と掲げ、技術の「伝承」と「革新」を追求しつつ、急速に変化するお客様のニーズに迅速に対応できる体制を構築し、日本国内のみならず、当社海外拠点のアメリカ、ドイツ、中国、タイ、インドネシアと連携を図り、世界規模でのネットワーク展開で高付加価値の商品を提供しております。

VR訓練シミュレーター

列車動揺測定器(レールナビⅢ)

防護用品

海外規格対応材料開発品
日本及び台湾の高速鉄道は、平面交差のない高速旅客鉄道専用の軌道と、ATC (Automatic Train Control:自動列車制御)システムにより構成される「Crash Avoidance(衝突回避)」の原則に基づく高速鉄道です。さらに、システム全体を統一的に捉え、ハードとソフトを最適に統合する「トータルシステムアプローチ」が加わることにより、世界最高水準の安全性・信頼性を誇る、高速・大量・高頻度輸送を実現しています。新幹線の特徴は、高速鉄道による社会変革及び発展にとって必要不可欠な要素であり、新幹線を支える技術には高い安全性と信頼性が求められます。
新幹線は今回ご紹介したような数多くの企業に支えられて日々安全に運行をすることができています。今後も随時、新幹線を支えるIHRA会員企業について紹介をしていきます。