
昨年10月1日、2階建て新幹線(E4系)の定期運行が終了した。
E4系は1997年に東北新幹線で営業運転を開始し、山形新幹線「つばさ」との併結運転や、上越新幹線、北陸新幹線で利用され、東京と東北・上越・北陸地方を結ぶ車両として活躍した。2階建ての新幹線車両は、これまで東海道新幹線をはじめ様々なタイプが活躍したが、E4系の営業運転終了により、定期運行から姿を消すこととなった。
E4系の特徴はやはりそのずんぐりとしたフォルムと、2階建ての最大のメリットである輸送量である。全車両2階建てのE4系は「Max」の愛称で親しまれ、朝晩の通勤・通学目的の乗客の増加に対応する為に製造された。8両編成2本を連結した16両編成での運転が可能で、定員1,634名は高速鉄道として世界最大の定員数を誇った。(2021年10月時点)E5系以降、車両の軽量化等により速度向上が図られたことで移動時間が短縮され、運行本数を増やすことで輸送需要への対応が可能となり、その役目を終えた。
大きい車体が悠然と入線する姿に魅了された人は多いだろう。車内の階段を昇り、2階の座席に座ると、車窓から見える景色は目線が高くなる分、見晴らしが良かった。東京から北上するにつれて、秋には段々と紅葉が深まるさまを、そして冬には雪景色が濃くなっていく景色の移り変わりを楽しめる魅力があった。JR東日本社員が綴ったE4系との思い出に、人々を魅了した車両の姿が偲ばれる。
https://www.jreast.co.jp/niigata/maxlastrun/staff.html
(日本語ページのみ)
E4系のラストランについては、以下の記事もご参照ください!
https://japanrailtimes.japanrailcafe.com.sg/web/article/news/max-last-run
時代や需要に合わせて進化する新幹線ではあるが、人々の生活と社会に寄り添ってきたがゆえに、その思い出は何年経っても残るだろう。

