IHRAの組織と活動

理事長挨拶

 1964年に、世界初、日本初の高速鉄道として東海道新幹線が開業して以来、日本型の高速鉄道システムである「新幹線」は、列車事故による死傷者ゼロという絶対的な安全を誇り、世界に比類のない安全で安定した輸送を継続しています。加えて、日本の主要な都市間において高速・高頻度で列車を運行し、かつ極めて優れた環境性能を有する新幹線システムは、信頼性と効率性を兼ね備えた、世界最高水準の高速鉄道システムです。

 この極めて優れた高速鉄道システムは、平面交差のない高速旅客鉄道専用の軌道と、速度を制御し、絶対に衝突を防ぐ自動列車制御システム(ATC)の2つの仕組みによって、衝突の可能性を排除するという「Crash Avoidance (衝突回避)」の原則に基づいています。

 日本は、この日本型高速鉄道システムの運行を半世紀にわたり継続することで高い技術力を蓄積し、また、都市圏を、高速・大量・高頻度という質の高い輸送サービスで結ぶことで、国・地域に経済的変革が起こるという貴重な経験を得てきました。

 近年、地球温暖化やエネルギー問題への対応が喫緊の課題となり、世界各国において、環境優位性を有する高速鉄道への関心が高まるとともに、多くの高速鉄道プロジェクトが計画されています。

 このような世界的状況のなか、東海道新幹線50周年という機をとらえ、「Crash Avoidance」の原則に基づく日本型高速鉄道システムを、国際的な標準とする取組みを推進するため、一般社団法人国際高速鉄道協会は設立されました。 

 当協会はこの取組みを通じて、安全な高速鉄道システムを目指す国々と情報や知見を共有し、各地域の実情に適応しつつ、国際的な協力を推進することで、世界の高速鉄道の発展に寄与することを目指してまいります。

この法人は、「Crash Avoidance」の原則(Principle)を踏まえ、各地域の実情に適応しつつ、安全な高速鉄道システムを目指す国々と情報や知見を共有するなど、国際的な協力を推進し、高速鉄道の発展に寄与することを目的とする。

IHRA定款 第3条より

IHRAは、高速鉄道建設計画を検討する国に対し、Crash Avoidanceの原則に基づく高速鉄道システムが、欧州の高速鉄道システムとはまったく異なるシステムであり、さまざまなメリットをもつことを理解してもらうための活動を行います。
またIHRAは、高速鉄道計画のある国がこの違いを認識した上で高速鉄道計画の検討を進めることが、海外の高速鉄道の発展に大きく寄与できると考えています。
さらに、IHRAは2年に1度の開催を予定しているIHRAフォーラムで、安全かつ効率的な高速鉄道を世界に広める活動を行います。

組織

組織図